
クックパッドは便利ですが…そのレシピ大丈夫?
失敗する原因はレシピにある?
ホームベーカリーで失敗したという話を読むと
「レシピ通り作ったのに」
というのを聞きます。じゃあ、そのレシピはどこから入手しました?って話になると
「クックパッドに書いてあった」
だったりします。
決してクックパッドが悪いとは言えませんが、ひょっとしたらレシピに問題があるのかもしれません。
クックパッドの便利なところ
もちろん、あのサイトは数多くのレシピが集まっていてとても便利です。
何十万というレシピが集まり、ホームベーカリー用レシピだけでも数万を超えています。
メニュー名で検索することもできますし、材料名で検索すれば余った材料を有効に活用することもできるでしょう。
そういう意味では非常に重宝します。
また、自分で編み出したレシピを投稿して感想をもらう、いわゆるSNSサイトとしての楽しみもあります。
クックパッドの問題点
反面、サイトは誰でも投稿できるという便利さと、情報の不正確さを添削できないという問題を持ち合わせています。
中にはふざけて料理でないものを投稿する人もいて、どこまでが正しい情報なのかは自分で判断するしかありません。
もちろん多くの方は真面目にレシピを投稿しているのですが、情報と成功の間にはもう一つのギャップが存在します。
それが「教え方」です。
教えることは作ることより難しい
本来、人に教えるということは非常に難しいものです。
教師でも講師でも、本格的な職業にするには教えるための講習を受ける必要があります。
場合によっては免許制の場合もあるでしょう。
車を運転できるからと言って教習所の教官になれるとは限りませんよね。
「自分ではできる」ことと「他人にできるように教える」ことは全くの別物で
クックパッドのレシピにはその視点が欠けていることが多いように思えます。
例えば「しっかりと発酵しているのを確認してください」ではどのような状況が「しっかり」なのかわかりません。
でも教えている方はわかっているのです。
「ご家庭のオーブンによって温度と時間は調整してください」では何をどう調整したらいいのか伝わりません。
でも教える方はすべての家庭のオーブンの調整方法までは教えられないわけです。
読んでいる方はわからないから、これくらいかな?という感覚でやってしまう。
そして失敗につながることがあります。
できる人とこれからの人にギャップがある
これはレシピの説明でよくあることなのですが、普段から料理をする人にとっては常識でも、あまり料理をしない人から見たら全然知らないケースが多いため、省いた部分にコツが隠されていたということもありえます。
例えば、ホームベーカリーにバターは使えますがオリーブ油はあまり向いていません。
何故だと思いますか?
液体の油脂はドライイーストの発酵を妨げるからです。
ケーキを作るときに卵は常温に置いておいたほうがいいのは何故でしょうか。
冷たいとバターが冷えて固まってしまい、混ぜる時にダマになるからです。
初歩的なことでも、慣れている人とそうでない人には知識に隔たりがあります。
その辺をすっ飛ばして「私はこうしてます」という結果と美味しそうな写真だけ載っているのがクックパッドというサイトなのです。
正確なレシピを買いましょう
もちろん、クックパッドだけでなく市販の教材でも良い本と悪い本があります。
私も以前、バターを使わずに低カロリーでタルトを作るという本を買ったことがありますが
はっきり言って失敗でした。その本は三温糖を使えば固まると書かれていましたが、固まるわけがありません。
海外のお菓子作りのレシピ百科を買ったこともありますが、同じリンゴでも国産と輸入物で基準が違うのか、それとも誤訳なのか…
上手くいきませんでした。
良いレシピが乗っている本は
・火加減や温度のことが詳しく書かれている
・どの状態でどうするかの写真が多く載っている
・混ぜ方、切り方といった基本的なポイントを抑えている
・材料がないときの代用品のことまで解説してある
と言った本です。
珍しいレシピや変わった料理は、一回は作りますが繰り返し作ることは稀です。
インスタ映えを競って写真の良さを重視したレシピだけでなく、毎回繰り返して使えるシンプルなレシピが載っている本の方が長く使えるのでおすすめです。